こんばんは、地方の競馬好き精神科医のeichanです。
出資馬のオーソクレースがこの度岡山県真庭市蒜山•オールドフレンズジャパンで乗馬として繋養されることになったとのお知らせがクラブから届きました。
これまでの戦績や血統面を鑑み、引退後の用途については可能であれば繁殖馬としたく、海外を中心に話を展開することになり、売主(キャロットファーム)と興味を示したトルコ共和国との間で、5月2日に種牡馬売買契約を取り交わしました。
契約内容を抜粋すると、①契約締結後の預託料等の費用負担は馬の所在地にかかわらず買主にあること、②輸出するために必要な獣医検査を売主が行い、その獣医師の診断書を買主に提供すること、③診断書を受け取った買主は7日以内に売主に代金を支払うこと、④買主は売主の許可なくSNS等への情報公開を行うことはできない、となっていました。契約内容に則り、売主は上記②の通り、輸出するために必要な獣医検査を実施し、その診断書を買主に提供しました。しかし、診断書の提供から7日経過しても上記③は履行されず、また上記④についても売主の許可がない状況の中、Turkish Bloodstockのツイッターにて同馬の導入が決定したことをツイートされました。契約の不履行について、買主に問いただしたところ、上記④については単純な連絡ミス、上記③については、会社の共同経営者の死去による会社の事務手続き変更に時間を要していること、そして、折からのウクライナ情勢の煽りを受けて国から送金許可が下りないことに因るとの弁明がありました。今回の買主は、これまでにクルーガー、メールドグラースの種牡馬売買を成立させた実績があることや昨今の国際情勢を鑑みたうえで、一定の猶予期間を設けることで事態の打開を図りたく考えました。しかし、一向に事が前にすすまなかったため、警告書の発行、第3者による状況確認を行ったものの買主とは次第に音信不通となってしまったことから、国営機関であるトルコジョッキークラブへの調査依頼、買主とのコンタクトを依頼したものの、こちらも動きが極めて鈍く、また併行して新たな買主の開拓も行いましたが色よい返事を得ることはできず、これ以上時間をかけたとしても事態の進展は見込めないと判断し、7月29日をもって今回の種牡馬売却を取り止め、今後の用途乗馬(岡山県真庭市蒜山•オールドフレンズジャパンての繋養を予定)へ変更する決断にいたりました。
クラブも種牡馬にしようと色々頑張ってくれたみたいですが、残念ながら種牡馬にはなれず、乗馬として繋養されることになりました。残念ですが、しょうがないですね。これからも元気に過ごして長生きしてくれることを願っています。